大人気お笑いコンビの「和牛」。
今では知らない人はいないのではないかというくらいの人気ぶりです。
単独ライブのチケットが最も取りにくいコンビとも言われている和牛。
そんな和牛のお二人が書いた初のエッセイ本がこちら。
「和牛の一歩ずつ、一歩ずつ。」
雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載していたものを書籍化したものですが、書籍化にあたって新たに書き下ろしたものも入っています!
今回はおすすめポイントや雫の独断でおすすめエピソードも紹介したいと思います。
こんな人におすすめ!
・お笑い、特に和牛の漫才が好きな人
・細かいことが気になってしまう人
・くすっと笑えるエッセイを読みたい人
とにかく和牛の魅力が詰まった一冊なので、和牛好きの方は必見ですが、そんなに和牛のことを知らない方でも、これを読めば二人の良さに気付けることでしょう。
おすすめポイント
幅広いエピソード
芸人観のようなものを語っているものもあれば、日常で起こったちょっと面白い話まで、エピソードが多岐にわたります。
漫才の面白さはもちろんですが、小さな出来事でさえも笑いに変えてしまうところがさすがだなと感じました。
今までテレビでは聞いたことがないようなエピソードもあるので、「こんなことがあったんだ」と楽しめるのではないでしょうか。
「らしさ」と意外さのバランス
和牛といえば、神経質で屁理屈を言う水田さんと、おっとり落ち着いている川西さんというイメージが強いのではないでしょうか。
漫才のキャラももちろんあるとは思いますが、トークなどからもそう感じることも多いでしょう。
水田さんの「らしさ」
水田さんの書くものは、題材が細かいエピソードだったり、内心すごく気にしていたりと、あまりイメージと違わない印象がありました。
水田さんらしさ全開で、話し口調もそのまんまなので、テレビを見るようにするすると文章が頭に入ってきます。
川西さんの意外さ
「ですます調」で書いている水田さんとは対照的に、川西さんは「である調」で書いているため、断定的で力強い印象を受けます。
普段はおっとり見える川西さんですが、水田さんの陰に隠れているけど実は頑固なところがあったり、口調が少しきっぱりしていたりと、イメージとは違う部分を見ることができました。
二人のイメージ通りの部分とイメージとは違う部分。
それぞれ良さがあり、より和牛を好きになれるのではないかと思います。
おすすめコラム
この本は和牛のお二人が交互にコラムを書いているのですが、その中で特によかったと感じたものを簡単に紹介したいと思います。
完全に雫の独断と偏見なので、皆さんも読んでからお気に入りのエピソードを見つけてみてください。
水田さん編
まずは水田さんのコラムの中でよかったと思うものです。
先ほども述べましたが、 神経質なところがある水田さん。
そんな神経質さが全面に表れているという観点から選んでみました。
自己紹介
これは連載のときから書き下ろしたものなので、ここでしか読めないコラムとなっています。
水田さんが改めて自己紹介をしているもので、できるだけ人と違う部分を紹介しています。
ここまで気にしているんだと驚く内容ばかりでした。
こういう細かいところが、漫才にも活きているんだろうかと感じました。
自粛の中で
オンライン飲み会中に誕生日を迎えてしまうと後輩が祝わざるを得なくなってしまうので、なんとかして誕生日前に飲み会を終わらせたいお話です。
後輩に誕生日を祝わせることがどれほど申し訳なく恥ずかしいことかを秀逸な例えで表しています。
それが長くて回りくどいけど納得できる、面白い例えなので、ずっと例え続けてほしいくらいでした。
川西さん編
次に、川西さんの書いたコラムの中でおすすめを紹介します。
女性人気の高い川西さんなので、可愛らしく感じた記事をおすすめとして挙げてみました。
スマートフォン
川西さんはアナログ人間で、スマートフォンもあまり使いこなせていないようです。
ここでは上手く動いてくれないスマホに対して悪態をついている川西さんが描かれています。
口は悪いですが、普段のイメージと違い、なんとも可愛らしく思えました。
玉出
これは、川西さんが初めて一人暮らしをしたときのお話です。
隣に住むおじさんが突然訪ねてきます。
おじさんも可愛らしいですが、それを可愛いと言っている川西さんも可愛い。笑
まだまだ面白いコラムはたくさんありますが、それは読んでからのお楽しみということにしておきましょう。笑
最後に
テレビだけでは見えてこない、和牛のお二人の新たな一面を知ることができるエッセイ本。
お笑い好き、和牛ファンはもちろん、あまり詳しくない人でも楽しめると思います。
和牛の魅力がたっぷり詰まった一冊なので、ぜひ手にとってみてください!
本は下のリンクから購入できます!