幸せな家庭から一変/「明日の食卓」椰月美智子

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最近、子供虐待のニュースをよく耳にしますね。

 決してあってはならないことですが、なかなかなくならないのが現状です。

 

今回はそんな虐待に関する小説を紹介します!

 

「明日の食卓」椰月美智子

 

2021年5月に映画も公開されるので、それまでにぜひ読んでみてください。

 

ネタバレにならない程度に簡単にあらすじやおすすめポイントを紹介していきます。

 

  

 こんな人におすすめ!

・衝撃的な本を読みたい人

子供の虐待やいじめについて考えたい人

・映像化作品を読みたい人

 

あらすじ

住んでいる場所も性格も全く違う3人の「石橋ユウ」を育てるそれぞれの母親。

3人とも忙しく大変ながらも幸せな家庭を築いていましたが、そんな生活が少しずつ崩れ始めます。

ある日、「石橋ユウ」虐待死のニュースが報道されました。

ユウくんを殺したのは3人の母親のうち一体誰なのでしょうか?

 

物語は、3人の母親目線で場面が切り替わりながら進んでいきます。

3人の母親、家庭についてもご紹介したいと思います。

 

石橋あすみ

専業主婦で、3年生の優くんと夫との3人暮らし。

夫の太一はあすみを大事にしてくれ、優はやさしくて聞き分けがよく、幸せな家庭だと感じます。

学校でも楽しくやっているようですが、よく一緒に遊ぶレオンくんの家の評判は良くなく、後ろの席の光一くんの行動も少し気になります。

ある日、レオンくんママから電話がかかってきました。

その内容は……。

 

石橋留美子

3年生の悠宇と弟の拓巳は、全く言うことを聞きません。

すぐにちょっかいをかける悠宇と、すぐに泣く拓巳。

1人だといい子ですが、2人揃うとすぐにケンカを始め、手に負えなくなります。

留美子はフリーライターをしており、日々の息子たちのやんちゃぶりを面白おかしくブログに書くのも楽しみの一つです。

大変ながらも充実した毎日を送っていますが、夫の豊は家事や育児をほとんどやってくれません。

留美子のライターの仕事が徐々に増え、一方の豊の仕事はなくなっていきました。

自分が生活費を稼ぐため、豊に家のことをお願いしますが……。

 

石橋加奈

シングルマザーの加奈は、コンビニバイトと化粧品会社での仕事を掛け持ちし、朝から夜まで働いています。

そんな母親を気遣ってか、3年生の息子勇くんはとても手のかからない子に育ってくれました。

加奈の弟の正樹も勇をかわいがってくれています。

貧しくて忙しい中でも幸せに暮らしていましたが、ある日を境に生活が一変します。

 

おすすめポイント

先が読めない展開にハラハラ

本の1ページ目に、母親が息子に暴力をふるっているシーンが描かれています。

もちろん母親の名前もどのユウくんかも明かされてはいませんが、これからどこかの家庭で起こることを匂わせます。

一見するとどこも幸せそうな家族なのに、どこの家庭で起こるのだろう?とドキドキしながら読み進めることができます。

 

3人それぞれの話が切り替わりながら少しずつ進んでいくので、どんどん続きが気になってくるのではないでしょうか。

 

子どもの虐待について考えるきっかけになる

虐待死に関する物語なので、どちらかと言うと重い内容かなと思います。

どの家庭も幸せそうだったのに、些細なことがきっかけで崩れてしまう。

これは物語の中の家族だけでなく、実際皆さんにも起こりうることかもしれません。

自分の家庭に置き換えてみると、子どもの育て方、虐待について、考え直すきっかけになるのではないでしょうか。

 

映像化を想像しながら読むことができる

冒頭でも書きましたが、この作品は今年の5月に映画化予定です。

重い内容をどう映像にするのか、映画館で見るとどう感じるのかを想像しながら読んでみてください。

もちろん、映画を見てからあとでゆっくり本を読む、というのもいいと思います。

 

最後に

本日は椰月美智子さんの「明日の食卓」という本を紹介しました。

虐待という重いテーマではありますが、子どもの育て方について見つめ直すきっかけになれればと思います。

 

気になった方は以下のリンクから購入することができます!

 

椰月美智子さんの他の作品もいくつか紹介します。