あなたはお母さんの悩みを知っているでしょうか。
僕はほとんど知ることもなく、今は親元を離れ一人で暮らしています。
今回は母の悩みがズシッと伝わってくる本を紹介します。
リアルな悩みがコミカルに、でもしっかり現実的に描かれています。
老後の資金がありません/垣谷美雨
2020年9月18日に映画化されるようで、僕が買ったときは天海祐希さんが載っていましたが、そのカバーに惹かれて手に取りました。
「なんて物語がわかりやすいタイトルだ!」と感動しながら買いました。
派手ではないですが、日常を切り取った面白い物語でした。
こんな人におすすめ
・子供がいてお金の心配がある親
・親元を離れ一人暮らししている子供
・落ち着いてるがハラハラする話が好きな人
決してアクションシーンや燃え上がるような恋の駆け引きはありません。
でも、お金について悩みもがく女性たちの姿にハラハラすること間違いなしです!
今まさに老後や教育のお金に悩んでいるお父さんお母さん、
そして親元を離れていつかは結婚するであろう子供の皆さん。
この生々しくてそして温かいストーリーをぜひご覧ください!
あらすじ
「老後は安泰」のはずだったのに!後藤篤子は悩んでいた。娘の派手婚、舅の葬式、姑の生活費…しっかり蓄えた老後資金はみるみる激減し、夫婦そろって失職。家族の金難に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘は報われるのか?ふりかかる金難もなんのその、生活の不安に勇気とヒントをあたえる家計応援小説。
(あらすじより)
主人公の主婦である篤子に降りかかる数々のライフイベント。
夫婦の資金について無頓着な夫や娘の結婚資金、そして贅沢な施設で過ごす姑。
どれもが自分たちの生活にもリアルに起こりそうなことばかりで、
「自分がこの状況だったらどうしよう!」とハラハラしながら読むことになるでしょう。
「お金と人間関係を軸に人の悩みは尽きない」
僕がこの本を読んで最も感じたのがこちらです。
主人公篤子の悩みは大きく分けて「お金」「人間関係」の2つになります。
数々のトラブル(イベント)により老後の資金が減ってしまい、お金を稼ぐための働かないといけない。
さらに節約するために姑への仕送りをやめたいけど、親族との関係もあるから難しい。
月に一度会う友人はいつも質素だけどとても豊かに感じてどこか羨ましい。
いろんな悩みを抱えながら毎日を過ごす篤子の様子から、人間のリアルな考えがとても伝わります。
いろんな問題はお金と人間関係に着地するのだろうなあと、自分の人生を振り返っても納得できました。
また母親の悩みを感じることができたのも息子の身分としては良かったです。
母の気持ちが少しわかった気がします。色々考えてくれてたんだなあ。
終わり
「老後の資金がありません」は2020年9月18日に映画化を予定しています!
読む前は興味なかったのですが、この物語はぜひ映画でも見たいと思ったので、今から楽しみです!
天海祐希さんがどんなドタバタ劇を繰り広げるのだろうと妄想しながら待ちわびたいと思います。
映画公式サイト
僕はまだ二十代ですが、老後の資金を少しずつ貯めないとなあ、としみじみと感じた読後でした。
良い勉強になりますのでぜひ皆さんも読んで楽しんでください!
それではまた!