デパ地下のお菓子屋さんって見てるだけでテンション上がりますよね。
こんにちは、雫です。
値段もそれなりにするので毎日は買えませんが、デパートのお菓子は見ているだけでも楽しいものです。
私も時間があるときはよく百貨店に行き、買うわけでもないのにデパ地下をうろうろしていました(笑)
今回は、デパ地下の和菓子屋さんを舞台にした、ミステリー小説をご紹介します。
「和菓子のアン」坂木司
ミステリーといっても、和菓子やお客さんにまつわるちょっとした謎を解決するというものなので、さくっと読めると思います。
普段は買いに行ったりショーケースを眺めたりするだけだった和菓子屋さんを、もう少し身近に感じてみませんか?
こんな人におすすめ!
・食べることが好きな人
・ほのぼのとした物語を読みたい人
・日本の伝統菓子について知りたい人
和菓子の奥深さを知りながら、のんびりと読むことができます。
お腹がすいているときには読まない方がいいかもしれませんね(笑)
あらすじ
高校卒業を控えた杏子は、まだ進路が決まっていません。
大学に行くほどやりたいこともないし、就職するのもなんだかピンとこない。
なんの取り柄もなく、あるのは食欲と贅肉だけ。
そんな杏子がたまたま入ったデパートで、和菓子屋さんがスタッフを募集していることを知りました。
食べることは好きだったので、さっそくアルバイトを始めることに。
気のよさそうな店長とバイトの女の子。
わくわくしながら始めたものの、社員さんは杏子の苦手な男性だし、店長の裏の顔も知ってしまいました。
さて、これからどうなってしまうのでしょうか。
和菓子屋さんに来るお客さんは年齢も性別もさまざまですが、中には変わったお客さんもいます。
不思議な言動をしているお客さんや、変わった買い方をするお客さん。
大きな事件に発達するほどのことではないですが、なんだか気になりますよね。
その真相を見事に突き止めたのは、なんと店長でした!
和菓子屋さんにやって来たお客さんたちの小さな謎を解決する、お仕事ミステリーです。
読んでいると和菓子が食べたくなりますよ。
おすすめポイント
和菓子の奥深さを知れる
普段からよく和菓子を食べている、という方はどれぐらいいるのでしょうか?
私は普段洋菓子ばかりで、和菓子は全く食べません。
たまに和菓子を食べることはあっても、名前や形の由来まで知る機会はほとんどないですよね。
ただあんこが入っている和風のお菓子。
そう思っていませんか?
和菓子は日本に古くからあるお菓子なので、由来や言い伝えがたくさんあります。
普段なんとなく食べている和菓子ですが、この本ではそのような由来まで書かれているので、読むだけで和菓子について詳しくなりますよ。
次に和菓子を食べるときには、それらを思い出しながら食べてみるのはいかがでしょうか。
登場人物が個性的
杏子の働いている和菓子屋には、スタッフが他に3人。
人の良さそうな椿店長と、クールなイケメン社員の立花さん、そして明るい大学生の桜井さん。
一見普通の人たちのようですが、実はみんな変わっているんです。
どう変わっているかは皆さんで読んでお確かめください。
そして、一番変わっているのはお客さんです。
デパートともなると本当にいろんなお客さんが買い物をしていますが、ここに来るお客さんは特に謎めいています。
一体どんな謎が待ち受けているのでしょうか。
デパ地下気分を味わえる
デパートって高級なブランドばかりが並んでいてちょっと入りにくい……。
でも、地下の食料品売り場はまた違った雰囲気がありますよね。
活気があり、どのコーナーもきらきらしていて、見てて飽きません。
そんな、デパ地下にいる気分を味わうことができるのが、この「和菓子のアン」の魅力の一つです。
実は、私は学生時代にデパ地下の洋菓子店でアルバイトをしていました。
洋菓子と和菓子なので多少の違いはあるかもしれませんが、繁忙期のデパ地下の様子や客層など、共通点が多くありました。
少し懐かしさも感じつつ、デパ地下の様子を鮮明に思い浮かべることができました。
最後に
普段は断然和菓子よりも洋菓子派の雫ですが、この本を読んで和菓子を食べたくなりました。
季節ごとに変わる上生菓子など食べてみたいですね。
皆さんもこの記事を読んでお腹がすいてきたんじゃないでしょうか。
ぜひ、和菓子を食べながら「和菓子のアン」を読んでみてください。
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続編もあるので気になる方は合わせて購入するのもいいですね。