思い込みに気付く/「FACT FULNESS(ファクトフルネス)」ハンス・ロスリング

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 正しく世界を見れていますか?

 

こんにちは、雫です。

社会人になって2ヶ月ほど経ちますが、相変わらずリモートでの研修が続いています。

 

そんなある日、会社から一冊の本が送られてきました。

それがこちら。

 

「FACT FULNESS(ファクトフルネス)」ハンス・ロスリング(上杉周作、関美和 訳)

 

課題図書だそうです。

業務の一環として読んでいましたが、自分の常識について考えさせられました。

 

学びのある本だったので、皆さんにも紹介したいと思います!

 

 

 

概要

この本では、10個の人間の本能による思い込みが紹介されています。

これらの本能はほとんどの人間が持っているものです。

 

なぜ思い込みが生じるのか、どんな思い込みによって私たちは勘違いしているのかが分かります。

この思い込みに気付くことが、ファクトフルネスなのです。

 

本書で紹介されている本能のうちいくつかを紹介したいと思います。

 

「分断本能」世界は分断されているという思い込み

途上国と先進国、私たちの国とその他の国。

私たちは、このように国を2つに分けることができると思いがちです。

そしてそれらの間には埋まることのない溝があるとも思っています。

これこそが、「分断本能」なのです。

 

では、世界を2つにではなく、どう分ければいいのか。

分断本能を抑えるにはどうすればいいのか。

それは本書を読んで確かめてみてください。

 

ここでのファクトフルネスは、話の中の「分断」を示す言葉に気付くことです。

 

人は誰しも、さまざまな物事や人々を2つのグループに分けないと気がすまないものだ。そして、その2つのグループのあいだには、決して埋まることのない溝があるはずだと思い込む。これが分断本能だ 

 

「ネガティブ本能」世界はどんどん悪くなっているという思い込み

人は誰しも、物事のポジティブな面より、ネガティブな面に注目しやすい

 

例えばニュースでも、いいニュースよりも悪いニュースの方に注目し、「物騒な世の中だな」と思いますよね。

 このようなネガティブ本能があるので、世の中はどんどん悪くなっている、という思い込みをしてしまうのです。

もちろん、世の中ではいいことだけが起こっているわけではないですが、「悪い」と「良くなっている」は両立するということを覚えておきましょう。

 

「過大視本能」目の前の数字が一番重要だという思い込み

当時最も貧しい国で医師として働いていた筆者。

物資も人でも足りず、最低限の治療しかできません。

あるとき友人に、「病院を訪れる人にできる限りの治療をするべきだ」と言われました。

しかし、計算してみると、病院に運ばれてから亡くなる人の数より、病院に運ばれてくる前に亡くなる人の数の方がはるかに多かったのです。

設備の整っていない病院で全力で治療をするより、予防接種や初等教育を充実させるべきだと考えました。

 

このように、目の前の数字だけを見て、それが一番重要だと思い込んでいたら、本当にやるべきことを見失ってしまいます。

 

数字を見ないと世界のことは分かりませんが、一つの数字だけを見ても意味がないのです。

 

おすすめポイント

 世界の事実に関するクイズ

冒頭に、世界の事実に関するクイズが13問載っています。

これは、文中でもたびたび登場し、筆者が数多くの研究者、活動家たちに出題している問題です。

 

不思議なことに、有名な学者たちでさえ、正解率は驚くほど低いそうです。

実際に私もやってみましたが、ほとんど正解することができませんでした。

そんなバカな、知識がなさすぎるんじゃないか、と思ったあなた。

一度試してみてください。

おそらく皆さんも多くの問題を間違えることだと思います。

 

最初にクイズがあることで、自分がどれだけ思い込みをしているかを知った上で読み進めることができます。

 

豊富な具体例やグラフ

本書では、10の本能について具体例をもとに分かりやすく書かれています。

自分に馴染みのある具体的な事例を紹介してくれているので、イメージしやすいと思います。

また、先ほどのクイズやその他の結果についてグラフやチャートを用いているので、正解率が一目で分かります。

文章だけだと頭に入ってこないという方にとっても、非常に読みやすいのではないでしょうか。

 

読んだ感想

冒頭のクイズで、自分の知識不足に驚きました。

その上で読み進めると、自分がどのような思い込み、勘違いをしていたのかが分かりました。

貧しい国や病気の子供たちの事例など、少し普段の生活とかけ離れたものが多いですが、それらも自分の生活に当てはめることができるのではないかと思いました。

例えば、ネガティブ本能、過大視本能などは、まさに今日本でも流行している感染症のニュースなどでも当てはまりますよね。

感染者数など一つの数字だけを見て、日本の状況を判断してしまっていませんか?

 

このように本能は誰にでも備わっているものなので、それをどう抑えるかを知ることが、次の正しい判断に役立つと思います。

 

最後に 

あなたが「常識」だと思っていたことが、本当に正しいと確信を持って言えますか?

この記事を読んで、もしかしたら自分も思い込みをしているかも、と思ったら、ぜひ本を読んでみてください。

きっと自分の思い込みを知り、正しく世界を見ることができるようになると思います。

 

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