静かに紡ぐ文学と生活。/「図書館の神様」瀬尾まいこ

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静かで、でも愛がある。

そんな物語、いかがですか?

 

 

地方での生活と、文学を愛したくなるようなお話に出会いました。

 

今回僕が読んだのは瀬尾まいこさんの「図書館の神様」

 

ボリュームもそこまでなく、一気に夢中で読める本でした。

 

「図書館の神様」瀬尾まいこ

 

 

こんな人におすすめ

 

・落ち着いた青春物が読みたい人

・文学が好きな人

・図書館が好きな人

 

大きなドラマはありません。

でもだからこそ、静かに流れる人物同士の繋がりを感じることが出来る温かいお話でした。

 

あらすじ

子どものころからバレーボールに打ち込んでいた私。

しかし一人の死をきっかけにバレーボールからは遠ざかってしまった。

そんな私が再度スポーツに携わろうと講師として高校に入るも配属されたのは「文芸部」

たった一人の部員である垣内君と、興味のない文学について語り合う毎日。

プライベートでは料理教室の先生と不倫をする中、自分の孤独や繋がりに悩む。

そんな私の1年間の物語。

 

おすすめポイント

派手ではない。でもどこか心惹かれる物語。 

決して劇的なドラマはありません。
主人公の不倫についても、ドタバタ劇があるわけではなく、冷静な目で関係を見つめるだけ。

 

しかし、その感情との向き合い方、生活の仕方がとてもリアルで入り込めます。

 

文芸部の活動もトラブルはなく、でも垣内君とのやりとりが面白い。

とても落ち着いて物語を楽しめます。

 

随所に出てくる垣内君の文学への向き合い方が感動する

文芸部唯一の部員である垣内君。

見た目はすらっとしていてとても健康体。

スポーツをする方がいいんじゃないかと思う私の問いかけについてこんな風に答えます。

 

「毎日筋トレして、走り込んで、パスして、後は、レシーブ練習サーブ練習など。
バレー部のほうが、毎日同じことの繰り返しじゃないですか。

文芸部は何一つ同じことをしていない。
僕は毎日違う言葉をはぐくんでいる」

 

この言葉、僕はとても心に残りました。

たしかに本を読むって同じことをしていると思われるけど、そこで向き合う言葉は全て違う意味を持っている。

文学に向き合う魅力を一つ感じることが出来るセリフだと思います。

 

また垣内君の名言は物語後半にもあります。

ぜひそれは本を読んで探してみてください!

 

おわりに。

瀬尾まいこさんの作品は、流れるような文章で静かに語りかける印象があります・

劇的な展開があるわけではないけど、読んでいて知らぬ間にのめりこんでしまう。

そんな作風がとても好きです。

 

休みの日にゆっくりと読むととても幸福感を味わえます。

ぜひ読んでみてください!

 

 

ちなみに他の作品としては以下もとてもおすすめです。

 

あと少し、もう少し。

 

一章ごとに涙が止まりません。とても熱い青春ドラマがあります。

 

おしまいのデート

 

これも静かだけどどれも心に残る物語ばかりのお話です。

過去記事でも紹介してるので詳しく知りたい人はどうぞ!

 

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