おすすめの作家は?と聞かれたら、迷わず伊坂幸太郎と答えます。
こんにちは、雫です。
皆さん、家にいることが多くなり、本を読みたい人も多いのではないでしょうか。
冒頭でも述べたように、私は伊坂幸太郎さんの本が大好きです。
伊坂さんはどんでん返し系の物語が多いので、読んでいてわくわくしてきます。
ものすごい展開になっても、最後にきちんと伏線回収をしてくれる。
全体の構成がしっかりしているなと、いつも感心せずにはいられません。
しかし、作品が数多くあって、何から読めばいいか分からないという方もいると思います。
そこで今回は、初めてでも読みやすい作品を一冊紹介します。
「夜の国のクーパー」伊坂幸太郎
殺し屋や強盗など、ちょっと物騒なストーリーが多い伊坂さんですが、こちらはファンタジー要素が多いので、そんなに重苦しさを感じずに読めると思います。
今から読む人に魅力を伝えたいので、今回はネタバレなしで見どころを紹介していきます!
まだ読んでいない人も安心して最後まで記事をご覧ください。
こんな人におすすめ!
・伏線回収を楽しみたい人
・ファンタジーが好きな人
・常識に囚われて前に進めない人
伊坂さんの作品ではしっかり伏線回収されていて、読んでいて思わず感心してしまいます。
その中でも今回の作品は、ファンタジー要素が多いことが特徴です。
常識に囚われないストーリー展開をお楽しみください。
あらすじ
目を覚ますと草むらで蔓に縛られていました。
僕の胸の上には灰色の猫が座っていて、「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と声を出します。
猫が人間の言葉を話すのには驚きですが、その猫はもっと驚くべきことを話します。
トムと名乗る猫の話によると、トムの住む小さな国は戦争に負け、敵の兵士たちがやって来たそうです。
兵士たちが国を支配し始め、国王も殺されてしまいます。
小さな国の人間たちは大混乱。
そんなとき、誰も乗っていない馬が現れ、兵士たちも少し困惑します。
それを見ていた住民たちの間では、こう囁かれました。
「もしかすると、あれは透明になったクーパーの兵士が乗っていたんじゃないかな」
透明? クーパー?
トムの話を黙って聞いていた僕は、全く話についていけません。
不思議な世界のお話を聞かされている気分ですが、どうやらトムの住む国で実際に起こっていることのようです。
クーパーとは一体なんのことなのでしょうか?
トムの住む小さな国は、これからどうなってしまうのでしょうか?
おすすめポイント
猫目線での描写
基本的に猫(トム)の目線から物語が進んでいきます。
トムの話す不思議な世界での出来事を僕が聞いている、という形です。
猫が鼠を追いかけるときの感情なども描かれているので、少し猫の気分が味わえます。
世界観の違い
猫の目線で語られるため、考え方や言葉が違う部分がいくつも出て来ます。
普段使っている言葉でも猫には通じないものも多いので、僕はそのたびに言葉の説明から始めなければいけません。
そのような文化、制度の違いを、言葉を使ってうまく表現されています。
意表を突く展開
あらすじでも書いたように、クーパーの兵士など、全く聞いたことのない単語が登場します。
それらがこれからどうなっていくのか、トムがこれからどんな話をするのか。
続きが気になって一気に読んでしまうことでしょう。
最後に
今回は少し不思議な世界の戦争のお話を紹介しました。
気になった方は以下のリンクから購入してみてください。
家にいる時間が長いこの機会に、読書を楽しむのはいかがですか?
また、伊坂さんの作品は他にも面白いものがたくさんあるので、ぜひ一緒に読んでみてください。
伊坂さん初心者でも楽しめる本をいくつか載せておきます!