たい焼きへの思い/「静かな雨」宮下奈都

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家から出られなくて退屈。

 

普段休日は出かけているという方にとっては余計退屈ですよね。

 

雫は4月に新社会人になったばかりなのですが、リモートワークでの研修になってしまったので、同期にも会えず家にこもる日々を送っています。

同じような状況の方も多いのではないでしょうか。

 

家にいてもやることがないという人は、大人しく家で本を読みましょう。

 

ちょっとぐらい外で遊んでも大丈夫、と思わずに、まとまった読書の時間がとれるいい機会だと考えましょう。

 

 

さて、今回ご紹介する本はこちら!

 

「静かな雨」宮下奈都

映画にもなった「羊と鋼の森」の作者、宮下奈都さんのデビュー作です。

宮下さんの作品が大好きなので、 こちらも読んでみました。

 

ちなみに、「羊と鋼の森」についても以前あすよみで紹介したので、そちらも合わせてご覧ください!

www.asuyomi-book.com

 

 

こんな人におすすめ!

落ち着いて読書を楽しみたい人

・食べることが活力になっている人

・壁に直面している人

 

タイトルからも伝わってくるように、とても落ち着いた印象の本です。

しかし、平和というわけではなく、どちらかというと悩みがあったり深刻な壁にぶち当たったりというお話です。

それらをあまり重く感じさせないような落ち着きがあるので、のんびりと読書をするのにぴったりだと思います。

 

 あらすじ

「静かな雨」は、表題作を含む2つの物語から成っています。

 

それぞれのストーリーについて簡単にご紹介したいと思います。

 

静かな雨

主人公の行助は、ある日パチンコ屋の裏にあるたい焼き屋に行きました。

それがすごく美味しくて、店員さんに伝えに行きました。

それが店員のこよみとの出会いです。

頻繁にたい焼き屋に行くうちに、こよみとも少しずつ話をするようになりました。

これからお互いのこと、もっと深いところを知っていく。

そんな矢先、こよみが事故に遭い、意識不明となってしまいます。

3ヶ月後、ようやく目を覚ましたこよみでしたが、事故後の記憶を留めておけなくなってしまったのです。

全ての記憶がなくなったわけではないので普通に生活はできますが、次の日になると昨日までの記憶がなくなっています。

そんな中、行助は、自分がこよみを支えていくことを決意します。

 

記憶がないからといって、生きていなかったことにはならない。

行助のこよみに対する考えが冷静に描かれています。

 

 

日をつなぐ

中学のときから好きだった修ちゃんと結婚をした真名。

そのうちに子供も授かり、幸せに満ちていたはずでしたが…。

修ちゃんは仕事を理由に夜遅くまで帰って来ず、赤ちゃんはすぐに泣き出す。

真名は疲れ果ててしまいました。

食欲もなく動く気にもならない。

これはまずいと思い、まず最初に始めたのは、豆を煮ること、豆のスープを作ることでした。

 

 

どちらのストーリーも食べ物と雨がキーワードになっているなと思いました。

辛い時、思い悩んでいるときこそ、美味しいものを食べて元気になりたいですよね。

2つとも順風満帆な展開ではないものの、状況が淡々と描かれているような印象があり、ドキドキ感を楽しむというよりは、のんびりとした時間の流れを味わうような感じがいいと思います。

 

今は世界中で大変な時期ですが、ぜひこの機会に家で本を読んでみてください。

 

今回紹介した本の購入は、下のリンクからできますよ。

読んだ方はコメント等で感想を教えていただけると嬉しいです!