アイドルの選択/「武道館」朝井リョウ

f:id:asuyomi-book:20200328115107j:plain

 

皆さん、 好きなアイドルはいますか?

 

こんにちは、雫です。

私はあまりアイドルに興味がなかったのですが、最近あるアイドルグループを知り、今ではすっかりハマっています。笑

皆さんにも、応援しているアイドルがそれぞれいると思います。

アイドルはみんな笑顔でかわいくて、いつも全力で応えてくれる。

そう思っていますよね?

 

でも、その輝かしい笑顔の裏には、私たちが想像もできないような苦労があるんです。

 

そんな、現代を生きるアイドルの表と裏を鮮明に描いた作品を見つけました。

 

「武道館」朝井リョウ

 

 今日はこの本を皆さんにご紹介したいと思います。

 

この「武道館」から、アイドルの大変さ、素敵さを改めて知っていきましょう!

 

 

 

こんな人におすすめ!

・アイドルが好きな人

・自分の選択するべき道が分からない人

・苦しみながら夢に向かっている人

 

あらすじ

デビュー時から、「武道館に行きたい」という目標を掲げている女性アイドルグループの「NEXT YOU」。

6人で活動していましたが、デビューして一年ほどで、メンバーの尾見谷杏佳の卒業が発表されました。

冷静に話を聞くメンバーや、涙を流すメンバー。

その後も、武道館でライブをしたいという夢に向かっていく残りのメンバー。

 

少しずつ「NEXT YOU」という名前が世間に浸透していくと同時に、悪い方面でも目立つようになりました。

ちょっとした言動で炎上したり、少し太っただけで「劣化」とまで言われたり……。

 CD自体があまり売れないこのご時世になんとかCDを買ってもらおうと、握手会参加券を封入すると、ファンからお金を搾取していると騒がれてしまいます。

 

心無い誹謗中傷に耐えながらも、夢に向かい続けるアイドルたちを鮮明に描いた作品です。

アイドルの姿勢から私たちも学べることがあるかもしれませんね。

 

メンバー

物語に登場するアイドルグループ「NEXT YOU」のメンバーを簡単にご紹介します。

日高愛子(あいこ)

小さい頃から歌ったり踊ったりすることが好きだった。

年下のメンバーとしっかりしているメンバーの中立のような立ち位置。

 

マンションの一つ上の階に幼馴染の大地が住んでいて、学校も同じ。

愛子がアイドルになる前から一緒にいるのに、アイドルになっただけで、一緒にいると噂されてしまう。

アイドルは恋愛禁止って誰が決めたんだろう。

 

この物語は、愛子の視点から描かれています。

卒業して行くメンバーや年下のメンバーを見ながら、何を思い、どう動くのか。

愛子の思考から、アイドルの思いや芸能界の厳しさを覗くことができます。

 

鶴井るりか(つるりん)

メンバー最年少。

人前で泣くことを我慢せず、感情を表に出すのは決まってるりかが最初。

いつまで経っても妹みたいで、誰よりもアイドルの自覚を持っている。

 

坂本波奈(はなさま)

しっかりとした性格で、グループのリーダー的存在。

アニメや特撮が好き。

最近ではそのような番組にも出させてもらえるようになったが、それが炎上のきっかけにもなってしまう。

 

安達真由(だちまゆ)

明るくて人懐っこい。

るりかとじゃれ合っている姿をよく目にする。

 

堂垣内碧(あおい)

卒業したメンバーとともに、NEXT YOUのツートップと言われていた。

アイドルなのに、どことなく影がある、ミステリアスな感じ。

でも、本物のアイドル。踊りも歌も完璧で、踊っても前髪が崩れない。

 

 アイドルから、考えさせられること

普段テレビでは、アイドルかわいいな、歌上手いなと何気なく見ている人が多いと思います。

中には熱烈な応援をしている人もいるでしょう。

今回は、この「武道館」を読んで感じたこと、アイドルのもう少し深いところを考えていこうと思います。

 

ファンがいつか敵になる

アイドルにとって、ファンはなくてはならない存在で、ファンがいてこそのアイドルなんだと思います。

そしてファンにとっても、自分の応援しているアイドルがいるからこそ、常に楽しみや喜びを感じて生きていけるのです。

そんなアイドルとファンの関係が一瞬で崩れてしまうことがあります。

それが、スキャンダルや炎上。

もちろん、恋愛禁止のグループで熱愛が発覚したり、アイドルの不適切な言動はファンを裏切る行為になってしまいます。

しかし、そのたった一つの事実だけで、徹底的に叩く人がいるのも、悲しい現実ですよね。

今までファンでいてくれていた人が急に手のひらを返したようにネットに悪口ばかり書き込む。

その一言で、アイドルの一生を変えてしまうことだってあるんです。

アイドルも、一人の人間だということを、改めて皆さんに知ってもらいたいです。

 

人生の選択

 アイドルは、普通の子供がしなくていいような選択を強いられることがあります。

しかし、それと同時に、普通の子供ができる選択ができないことだってあります。

 

「私が本当にやりたいことってなんなんだろう」

杏佳が卒業する際にメンバーに話した言葉です。

アイドルは、自分で選択してアイドルになっています。一方で、「アイドル以外」の選択を捨ててしまっている可能性もあるんですよね。

正しい選択って、この世にあるのかな?

正しい選択なんてこの世にない。たぶん、正しかった選択、しか、ないんだよ

そういうことに他のメンバーも気付くのか。気付いたときに彼女らは何を「選択」するのか。

そのあたりにも注目して読んでみると面白いと思いますよ。

 

最後に

この「武道館」を読んでから、皆さんの応援しているアイドルに当てはめてみてください。

きっと、アイドルについて考え直すいいきっかけになると思います。

今はイベント等も中止や延期になってしまっていますが、今後ライブや握手会の予定がある人は、その前にぜひ「武道館」を読んでみてください!

 

本の購入はこちらからできます!