サンドイッチとスープ/「それからはスープのことばかり考えて暮らした」吉田篤弘

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皆さんは今、何について考えていますか?

 

私は、吉田篤弘さん作品のことばかり考えて暮らしています。

なぜなら、この本を読んだからです。

 

「それからはスープのことばかり考えて暮らした」吉田篤弘

友人におすすめされて読んでみたのですが、思った以上に面白くて、一気にハマりました。

もっと吉田篤弘さんの本を読んでみたいんですが、小さい本屋さんとかだとあまり置いてないんですよね…。

また、いつか別の作品もご紹介できればと思います!

 

今日は、タイトルにある、「それからはスープのことばかり考えて暮らした」をご紹介します。

これは、主人公が美味しいサンドイッチに出会い、スープが気になり、スープのことばかり考えるお話です。

ほんとにタイトル通りなんですが、それぐらい特別何かが起こるわけでもない物語です。

でも、侮ってはいけません!

忙しい毎日の中これを読むと、その平和さ、のんびり感にハマってしまうと思いますよ!

 

 

こんな人におすすめ!

時間の流れをゆっくり感じたい人

・何か一つのことばかり考えて暮らしている人

いろんな事件が起こる物語に疲れた人

 

とにかく平和です!

ちょっとのんびりと読書を楽しみたい、という方にはぴったりな一冊だと思います。

 

あらすじ

主人の大里は、新しい町に引っ越して1か月弱。すれ違う人々が、数字の「3」とだけ書かれた紙袋を持っている人をよく見かけ不思議に思っていました。

大家さんに聞くと、サンドイッチ屋だそうです。

 

気になって一度買いに行ってみました。

いつもの映画館で食べると、あまりの美味しさで映画が頭に入ってきませんでした。

 

それからというもの、主人公はサンドイッチのことばかり考えて暮らしました。

毎日毎日、サンドイッチを買いに行くようになりました。

 

特に何か大きな出来事が起こるわけでもなく、平和にストーリーが進んでいきます。

一つの町の平和で温かい物語です

 

登場人物

この物語には、個性豊かな登場人物が出てきます。

主人公、大里

まずは主人公。

この町に引っ越してきたのは、隣の駅に昔よく通った映画館があるからという理由でした。

 

この主人公がちょっと変わっていて、一度何かを思うといてもたってもいられなくなる人なのです。

同じ映画を25回見たりとちょっと変わっていますね。

そういう性格から、仕事もやめてしまったんだとか。

現在は仕事を探しているところなのですが、ぴったりの仕事を見つけることができるのでしょうか。

 

大家さん

主人公が住む家の大家さん。

その名も大屋さんです。

すごく覚えやすいですね。

主人公はひそかに「屋根裏のマダム」と呼んでいます。

世間話好きのおばさん、という感じですが、いるだけで周りも楽しくなりますよね。

 

サンドイッチ屋の店主、安藤さん

毎日サンドイッチを買いに行くうち、店主とも顔なじみになりました。

ある日主人公が、美味しく作るコツがあるのかと尋ねると、思いもよらない答えが返ってきました。

「どんなに良い食材を使っても、パンに指のあとを残したら駄目です」

 

素朴でのんびりした印象の店主ですが、主人公が毎日お店に顔を出すうちに、なぜかよそよそしく、妙な感じになってきました。

何か言いたいことがありそうですが、何を言おうとしているんでしょうか。

 

店主の息子リツくん

安藤さんには、小学生の息子がいます。

サンドイッチを買いに行って、そのままリツくんとおしゃべりすることもしばしば。

大人ぶって難しい言葉を使ったりと、少し生意気なところはありますが、やっぱりまだ子供。

突然家出をして主人公の家に居候をしてしまったこともあります。

そんなところも微笑ましいですね。

 

映画館の濃い緑色のベレー帽のお客さん

主人公の見る映画は、お世辞にも人気のある映画とは言えません。

いつもまばらに人が座っているぐらい。

そんな中で、一番後ろの左端に、濃い緑色のベレー帽を被ったお婆さんが座っていました。

また、別の日にも同じところに同じ人が座っていました。

 

これは偶然なのか、それとも……?

 

最後に

現実ではそうそう大きな事件に巻き込まれることはありませんが、この物語でもそんなに大きな出来事は起こりません。

その平和さと、のんびりとした時間の流れを感じてみてください。

特別何かが起こるわけではない。けれど温かい。

きっと気に入ってくれる方も多いはずです!

 

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