後悔しないために/「君の嘘と、やさしい死神」青谷真未

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高校の文化祭のとき、やりたいことに積極的になれず、後悔したことがある。

 

 

後から振り返ると、あのときもっと勇気を出していればよかったな〜と思うんですが、その場ではなかなか気付かないんですよね。

 

こんにちは、後悔はできるだけしたくないと思っている雫です。

誰でも後悔はしたくないものです。

 

今回紹介する本は、そんな後悔に関するお話。

後悔した過去を持つ人と、後悔しないために行動する人との青春物語です。

 

 

 

「君の嘘と、やさしい死神」青谷真未

 

舞台は高校の文化祭なので、自分の後悔にも通じるところがあるな〜と思いながら読んでいました。

 

タイトルだけ見るとライトノベルっぽいなと思うのですが、死神が登場するわけではありません。

そこについては後ほど述べたいと思います。

 

まずは簡単にあらすじから紹介します!

 

  

あらすじ

彼女との運命的な出会い

高校の文化祭前の夏。

百瀬は今週中に『彼女』を探し出さなければなりませんでした。

名前も顔も知らず、分かっているのは同じ高校の生徒ということだけ。

 

なぜそんなことになったのかというと、幼馴染で文化祭実行委員の委員長である高遠に、文化祭で行うゲームのテストプレイヤーに任命されたからでした。

なんのゲーム? テストプレイヤーって何? と普通なら即刻辞退しそうなものですが、それを嫌と言わずに引き受けてしまうのが百瀬の性格なんですね。

 

期間内に彼女を見つけ出さないと、ペナルティとして実行委員の手伝いをさせられてしまうことになっています。

百瀬は生物部と文芸部と手品部を兼部していて、さらにクラスの出し物の準備もしなければいけないので、ただでさえ文化祭前は大忙し。

 

ペナルティを避けるため、なんとかして探し出したのが彼女、美園玲との出会いでした。

 

 美少女の強引なお願い

運命的な出会いを果たした彼女は、百瀬に文化祭を手伝って欲しいとお願いします。

彼女は文化祭で落語をやりたいのだそうです。

ただ、体育館ステージの枠はすでに埋まっており、個人での使用は難しい。

 

どうしても今年やりたいという彼女の強引さに負けて、百瀬はある作戦を立てることにしました。

 

玲が今年にこだわる理由とは?

百瀬が立てた作戦とは一体?

 

落語の練習

文化祭で落語をやると言い張る玲と、その手伝いをすることになった百瀬は、夏休み中にも日々落語の練習に励みます。

 

まずは演目を決めるところから。

落語と一言で言っても演目はたくさんあるんですよね。

その中で、玲は『佃祭』をやることにしました。

 

演目を決める際、『死神』という演目と迷っていたそうです。

タイトルにある死神は、落語の演目から来ていたんですね。

 

演目が決まれば次は原稿を作らなければなりません。

CDを聴きながらセリフを書き出していく。

これが想像以上に大変です。

 

本当に文化祭での落語は実現できるのでしょうか⁉︎

佃祭をやることにした理由も、ぜひ読んで確かめてみてください。

 

百瀬ってどんな人?

百瀬は文化祭実行委員のゲームのテストプレイヤーにいきなり任命されても断れないぐらい、お人好しで流れるままに行動します。

 

そんな百瀬が3つも部活を掛け持ちしているのは、少し不思議な感じがしませんか? 

印象とは違ってけっこう活動的なんだなと思って読んでいましたが、実は廃部寸前の部活に名前だけ貸しているそうです。

納得できすぎて思わず笑ってしまいました。

 

百瀬は過去の経験から、嫌だと言うことができず、何でも引き受けてしまうんです。

 

名前を貸しているだけにも関わらず、各部活からいろんなことを任されてしまいます。

文化祭前は大忙しの百瀬がどうやって文化祭を乗り切るのか、気になりますね。

 

 

こんな人におすすめ!

泣ける恋愛小説が読みたい人

・断りきれず何でも引き受けてしまう人

・落語に興味がある人

 

高校生が主人公ということもあり、青春を味わうにはぴったりの本です。

なかなか断れなかったり、落語について全く知らなかったり、という人にとっては百瀬と同じ視点で話が進むので、より共感できるのではないかと思います!

 

 

お気に入りフレーズ

ここからは、私が読んでいて特に印象に残ったフレーズやセリフを紹介したいと思います!

 

他人とぶつかりたくないからって本音を呑み込んでたら、自分にしかわからない後悔が残って、誰にも肩代わりしてもらえなくて、死ぬまで引きずらなきゃいけない 

 

自分の意見を通そうとして人とぶつかるぐらいなら、黙っていた方がいいんじゃないか、という百瀬に対して玲が言った言葉。

 

その場は丸く収まったとしても、自分の中には後悔は残る。

でも後悔していることなんか他人には分からないし、後からどうすることもできない。

 

そうやってずっと後悔を引きずるぐらいなら、思ったときに思ったことを伝えた方がいいと思いませんか?

 

 

たとえ無理でもやってみせる。絶対に!

 

落語に対する思い、文化祭への熱意は誰よりも持っている玲。

絶対、と言い切れるほどの力強い気持ちがあり、ただただ尊敬するばかりです。

 

さいごに

自分にもそういう過去があったなと、青春を味わえるような作品でした。

 

あすよみ!でも以前紹介したあの小説に似ていると感じる部分もありましたが、泣けるお話が読みたい人にはいいんじゃないかなと思います。

(ネタバレになりそうなのでタイトルは伏せておきます!笑)

 

軽く読める本なのでぜひ読んでみてください!

 

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それではまた次の記事でお会いしましょう。